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2021年広州国際自動車展示会からの感想

2021年広州国際自動車展示会からの感想

2021年11月19日から28日にかけて「ニューテク・ニューライフ」をテーマとした広州国際自動車展示会が広州で開催されました。近年北京、上海、広州、長春、成都を含め、自動車製造産業が集まれている都市ではほぼ一年に一回国際自動車展示会が展開されているので、自動車展示会は昔に比べそんなに珍しいことではありませんが、今回の広州展示会で一番注目を浴びている人気車種は何でしょうか?どんな特徴があるのでしょうか?

自動車展示会は新車の発売を公表する場であり、各自動車OEM・部品メーカーが相次いで腕を見せるロケーションでもございます。斬新な技術、新しいコンセプトを織り込んだ新車はある面で、これからの中国自動車産業の動きを見せたりしています。今回の広州国際自動車展示会ではどんな革新的な技術・コンセプトがアピールされているのでしょうか?

本文ではこれらの観点から今回の広州国際自動車展示会の状況を紹介させていただきます。

1、全体状況の紹介

国家 グループ数 ブランド数 グローバル初発買 中国国内初発買 従来車 新エネ車
韓国 1 2 1 3 4 2
アメリカ 3 6 8 1 9 2
欧州 7 16 13 13 26 12
日本 4 9 3 7 11 7
中国 17 26 44 1 23 32
合計 32 59 69 25 73 55

主催者側からの統計によりますと、今回の広州自動車展示会にはグローバルで59ブランドの合計128車種が展示されました。そのうち、グローバル初発買の車種が69点、中国国内初発買の車種が25点になっています。初発売車種94点のうち41点は新エネ車であり、ほぼ半分ぐらいが新エネ車になっています。カーボンナチュラルに向けて、国・政府とも新エネ車の発展を全面的にサポートしている中、各自動車OEMも積極的に取り組み、EV車へシフトのマイルストーンを投げかけています。

今回の展示会で広汽集団は広汽GLASS「緑浄プラン」を宣言しました。プランによりますと、①2050年(チャレンジ目標は2045年)までに製品のオールライフサイクルでのカーボンナチュラルを実現し、2023年までに広汽AIONを広汽集団のゼロ炭素排出工場に作り上げる。②2025年ローカルブランドの新エネ車販売比率は50%を占め、2030年にはグループ内での新エネ車販売比率が全体の50%を占める。③2025年広汽TRUMPCHIの全車がハイブリット化を実現し、2030年ハイブリットの販売比率が60%を占める。

また同じく従来車の大手自動車メーカーである上海汽車グループも「2025年までにグローバルで新エネ車の販売台数が270万台を超え、上汽全体車両販売台数への割合は32%以上になる。」の目標を取りあげ、各自動車メーカーごとがEV車へのシフトに拍車をかけています。

2020年広州展示会に展示された新エネ車が27車種に対し、今年出展している新エネ車は55車種もあり、わずか一年で新エネ車の車種が一倍も増えています。新エネ車の競争が益々激しくなる一面、性能・品質・コスト競争力の更なるアップも期待できると思います

2、車種別状況

車種種類別に統計したデータによりますと、今回出展している128車種のうち、SUV車が68車種で全体の半分以上を占めています。MPV車を含めると合計82車種であり、全体の六割以上がSUV車とMPV車になっています。やっぱりビジネス用としても、三人子出産政策による5人以上家族への対応としても、大人数が乗れるSUV車、MPV車へのニーズがかなり増えていることがよく分かります。

種類 車種 比率
セダン 25 20%
hatchback 9 7%
コンセプト 12 9%
SUV 68 53%
MPV 14 11%
合計 128 100%

3、人気車種

11月28日、展示会の最終日と同時に広州国際自動車展示会組織が特別にスポンサーし、SOHO汽車が主催した2021広州自動車展示会大賞結果が発表され、今回の展示会で一番人気のある車種などが選出されました。

●一番人気ある車種は広汽トヨタの威飒(Venza)

洗練されたデザインと豪華な試乗体験、乗り心地よいなど特徴を備えており、ユーザに斬新で高級な用車ライフをご提供いたします。

●一番人気のある新エネ車はSaloon Mecha dragon

Great Wallグループ笠下のハイエンドブランドSaloonの初品ですが、一歩進められた機能、性能、智能と電動化で注目を浴びています。航続距離802km、インパネの半分以上が超幅のエンタテインメントシステム、四個以上のレーザレーダと数多いカメラ、センサーを搭載。これは憧れの未来へとさらに一歩近づいた車であるに間違いないでしょう。

それでは今回の広州展示会では各自動車メーカーがEV車へのシフト以外、どんな動きが見えるでしょうか。

1、480kw出力充電技術の採用

広汽AION、SALOON、XPENGなど企業は480KW出力充電技術を発表しました。広汽AIONが展示したA480仕様のシューパー充電設備では最高充電率が480kw、5分間充電するだけで200kmの航続距離を実現することが可能になるそうです。この新しい技術は今年の9月量産しているAION Vにすでに搭載しています。またXPENG社新発売のG9モデル、Saloon社のMecha dragonも480KW出力充電技術を採用しています。

2、ハイブリッド車種が増加

BYD、Great Wall、広汽乗用車を代表とするローカルブランドは近年ハイブリッド車種の開発にも力を入れています。今まではハイブリッド車だと主にはホンダ製とかトヨタ製しか選択技がかなり限られていましたが、これからは電動車を含め、ローカルのハイブリッド車も数多く増え、製品の多様性を実現しています。

3、オーバーサイズのスクリーン

27インチオーバーサイズのスクリーンを装着したリンコーンZ、フォードEVOS、Mecha dragon見るだけでも高級感が出ますね。

4、レーザレーダ搭載車種が増加

レーザレーダは画像処理能力が強く、スピードが速いなどの特徴があり、各自動車メーカーが自動運転を実現するうえで、よく使われている技術でもございます。今回の展示会ではローカル自動車メーカーをメインにレーザレーダを採用している車種が多くなり、搭載しているレーザレーダの数量も増えていく見込みです。

車種 AION LX Plus XPENG G9 ZHIJI L7 Mecha dragon NIO ET7
搭載個数 1

「ニューテク・ニューライフ」、今回の広州国際自動車展示会は本当に新しい認識と喜びをもたらした素晴らしい展示会でした。2022年4月21日‐30日北京で開催予定の第17回目北京国際自動車展示会ではどんな新技術、新車種が出回るのでしょうか。

イメージするだけでもワクワクしますね。期待します~

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